もう何年も前になりますが、私は当時大学生で就職活動中でした。
そして、12歳年上の姉は結婚式を前にしていました。
そんな折、ある事が私を慌てさせました。
何と、姉の結婚式当日が、私の就職2時面接の日と重なったのです。
姉の晴れの日を見られないなんて、試験は辞退しようと思いました。
ところが、姉からチャンスをみすみす逃すことはないと言われて、試験に臨むことにしました。
試験当日、やはり姉の結婚式が気になって、面接もあまり成功したとは思えませんでした。
試験が終わって、式場に駆け付けた時は、新郎新婦のお色直しができた時でした。
通用口から案内された席に座ると、ウェルカムドリンクから正規のディナーメニューが運ばれてきました。
姉の方が取り仕切ってくれていたのでしょう。
とにかく式に間に合って良かった、そう思いました。
それでも、ちょっと残念なのは、冠婚葬祭用のドレスでなく、リクルートスーツで式に参列したことです。
その後、試験には合格して、今もこの会社で働いています。
私に二つの思い出をくれたリクルートスーツは、今も大切に持っています。
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